Google検索のモバイルファーストインデックス(MFI)採用への対応について

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Googleは2016年からモバイルファーストインデックス(MFI)へ向けた取り組みを始め、2018年にはMFIへの移行を開始しました。
そして先日、Googleは2020年9月からは全てのウェブサイトでMFIへ移行することを発表しました。

ホームページを運営されている方の中には、Googleの情報をチェックしていてMFIという言葉を聞いたことがある方や、あるいはすでにMFIへの移行の準備が完了しているという方もいらっしゃるかと思います。
一方、あまりMFIという言葉自体を聞いたことがなかったり、このMFIへの移行に対して何らかの対応が必要なのではないかと、心配されている方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、Google検索のMFIへの移行についてどんな場合に対応が必要なのかなどについてお話ししていきたいと思います。

Google検索のモバイルファーストインデックス(MFI)とは

まずは、モバイルファーストインデックス(MFI)とはなにかというところから紹介していきたいと思います。
以下、Googleのページから引用して紹介します。

モバイル ファースト インデックス登録とは、Google のインデックス登録とランキングで、モバイル版のコンテンツを優先的に使用することを意味します。これまで、ユーザーのクエリとページの関連性を評価するにあたっては、主にパソコン版のページのコンテンツがインデックスで使用されていました。今ではユーザーの大半がモバイル デバイスから Google 検索にアクセスしているので、今後、Googlebot は主としてスマートフォン エージェントでページのクロールとインデックス登録を行うようになります。

Google:モバイル ファースト インデックス登録に関するおすすめの方法

そしてこのMFIについて、Googleは以下のようなコメントを出しており、その中で
「2020 年 9 月より、簡素化のためすべてのウェブサイトをモバイル ファースト インデックス登録に移行します。」
と述べています。

Googleウェブマスター向け公式ブログ:ウェブ全体のモバイル ファースト インデックス登録化についてのお知らせ

Google検索ですでにMFIへ移行されているかどうかの確認方法

まず、ホームページがGoogle検索ですでにMFIへ移行されているかどうかを確認する方法を紹介します。

Google検索ですでにMFIに移行しているかどうかは、Googleのサーチコンソール(Search Console)で確認することができます。
Googleサーチコンソールのメニューから「設定」のページを開くと、概要欄にインデックスクローラの種類が記載されています。
このインデックスクローラが「スマートフォン用 Googlebot」になっていれば、そのホームページはGoogle検索でMFIにすでに移行されているということになります。

ただし、これはGoogle検索ですでにMFIに移行しているかどうかがわかるだけですので、まだ移行されていないからと言って必ずしもホームページに問題があってMFIへの移行ができていないというわけではありません。
GoogleによるMFIへの移行の順番待ちの状態ということもありえますので注意してください。

Google検索でのMFI移行への対応が必要かどうかの判断

では、Google検索でのMFIへの移行にあたって対応不要(対応済み)な場合と、何らかの対応をしておいた方がいい場合とはどんな場合でしょうか。

それぞれについて具体的にみていきましょう。

Google検索でのMFI移行への対応不要(対応済み)な場合

・ホームページ全体がレスポンシブデザインで作られていて、PC向けのページとスマートフォン向けのページが全く同じ場合:

この場合には、Google検索でインデックスされるコンテンツがスマートフォン向けのページとPC向けのページとで変わらないので、MFIへの移行にあたって何らかの対応が必要ということはないでしょう。

・ホームページにPC向けのページしかない場合:

この場合にも、Google検索でインデックスされるコンテンツがスマートフォン向けのページとPC向けのページとで変わらないので、Google検索のMFIへの移行にあたってという点では、何らかの対応を行う必要はないでしょう。

ただ、Google検索のMFIへの移行の問題を抜きにしても、近年では一般的にはスマートフォンを利用するユーザーの方が多いですし、Googleも検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドの中で「サイトをモバイルフレンドリーにする」ことを推奨していますので、SEO上はレスポンシブデザインなどを利用してスマートフォン向けのページも用意しておいた方が良いと言えるでしょう。

Google検索でのMFI移行への対応をしておいた方がいい場合

ホームページにPC向けのページとスマートフォン向けのページの両方があり、PC向けのページとスマートフォン向けのページとでホームページの構成が異なるような場合には注意が必要です。

例えば、スマートフォン向けのページでコンテンツの一部を省略していたりする場合には、Google検索のMFIによってスマートフォン向けのページがGoogleにインデックスされて検索結果のランキングに利用されることになるので、 Googleの検索結果においてSEO上マイナスの影響を受ける可能性があると言えます。

また、これから新しくホームページを作る際には、こういったPC向けのページとスマートフォン向けのページが異なるような構成は避けた方が良いでしょう。

まとめ

以上、Google検索のMFI移行への対応についてお話ししてきました。
先ほども触れましたが、Googleは2020年9月から全てのウェブサイトでMFIへ移行すると発表していますので、MFI移行に関して運営しているホームページで何らかの対応が必要な場合には、早めに取り組まれることをおすすめします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ホームページの制作・運営の参考になれば幸いです。

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