ホームページをhttps化(常時SSL化)することのメリット

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https-addressbar

ホームページの制作や運営に関わっている方の中には、「ホームページをhttps化(常時SSL化)する」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
ホームページのURLには「http」で始まるものと「https」で始まるものとがありますが、この二つにはどのような違いがあるのでしょうか。
また、ホームページをhttps化(常時SSL化)することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

今回は、ホームページのhttps化についてお話ししていきたいと思います。

「SSL」「https」とは

SSL(Secure Sockets Layer)とは、インターネット上の通信データを暗号化して送受信する仕組みのことです。
そして、ホームページ全体の通信をSSLで暗号化して行うようにすることを常時SSL化といい、先頭が「https」で始まるURLは常時SSL化されているホームページであることを表しています。

一方、URLが「http」で始まるホームページでは、通信が暗号化されずに行われるので情報が漏洩したり改ざんされてしまう恐れが、「https」で始まるホームページに比べて大きくなってしまいます。

まとめると、「ホームページのhttps化」と一般に言われる作業は、おおまかに言うとホームページ全体の通信をSSLと呼ばれる暗号化された通信方式で行うようにすることで、ホームページのURLを「https」で始まるものにする作業のことです。

参考情報:

HTTPS (Hypertext Transfer Protocol Secure) は、HTTPによる通信をより安全に(セキュアに)行うためのプロトコルおよびURIスキームである。厳密に言えば、HTTPS自体はプロトコルではなく、SSL/TLSプロトコルによって提供されるセキュアな接続の上でHTTP通信を行うことをHTTPSと呼んでいる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/HTTPS

ホームページをhttps化(常時SSL化)することのメリット

では、ホームページをhttps化(常時SSL化)することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
いくつかに分けて見ていきたいと思います。

https化のメリット①通信の安全性が上がる

一つ目のメリットとして、httpsサイトでは通信の安全性が上がることが挙げられます。
httpsサイトではSSLと呼ばれる暗号化された通信方式がホームページ全体で使用されることで、情報が漏洩したり改ざんされてしまう恐れが少なくなり、ユーザーが個人情報などを安全にやり取りできるようになります。

また、httpsサイトでは安全に情報のやり取りを行うための施策が行われているということで、サイト運営者の信用につながるという点もメリットの一つとしてあると思います。

https化のメリット②ブラウザのアドレスバー表示でユーザーに安心感を与えることができる

二つ目のメリットとして、httpsサイトではブラウザのアドレスバーへの表示でユーザーに安心感を与えることができることが挙げられます。
chromeをはじめ多くのウェブブラウザでは下に示した表示例のように、httpsサイトを開いているときにはブラウザのアドレスバーに通信が安全に行われることを示す鍵マークが表示され、httpサイトを開いているときには警告が表示されるようになっています。

・ブラウザのアドレスバー表示例

pcadressbar-https
パソコン chromeのアドレスバー表示(httpsサイトの場合)
pcadressbar-http
パソコン chromeのアドレスバー表示(httpサイトの場合)
iphoneadressbar-https
iPhone Safariのアドレスバー表示(httpsサイトの場合)
iphoneadressbar-http
iPhone Safariのアドレスバー表示(httpサイトの場合)

ブラウザにこれらの表示があることによって、ユーザーはそのホームページがhttpsサイトで安心して個人情報などのやりとりができるホームページかどうかを知ることができます。

また、鍵マークが表示されているhttpsサイトではユーザーは安心して情報のやり取りを行うことができるので、問い合わせなどレスポンス率の向上につながることもメリットの一つといえるでしょう。

https化のメリット③Google検索結果での順位決定の判断要素として使われる

三つ目のメリットとして、httpsサイトであることが「Googleの検索結果で順位決定の際の判断要素として使われる」ということが挙げられます。

Googleは「HTTPS をランキング シグナルに使用します」というコメントを出しています。

また、ますます多くのウェブマスターが HTTPS(HTTP over TLS / Transport Layer Security)を彼らのサイトに導入するようになってきています。これはとても心強いことです。
こうした理由から、Google では過去数か月にわたり、Google のランキング アルゴリズムでのシグナルとして、暗号化された安全な接続をサイトで使用しているかを考慮に入れたテストを実施してきました。この実験ではよい結果が得られているため、ユーザーがもっと安全にサイトを閲覧できるよう、すべてのサイト所有者の皆様に HTTP から HTTPS への切り替えをおすすめしたいと考えています。

google:「HTTPS をランキング シグナルに使用します

このようにGoogleの検索結果においては、httpsサイトであるかどうかがランキングを決める際の要素の一つとして使用されており、httpsサイトであるほうが検索結果での順位決定において有利に働くので、ホームページをhttps化しておくことは、SEO上もメリットがある有効な施策だということができるでしょう。

まとめ

以上、ホームページをhttps化(常時SSL化)することのメリットについてお話ししてきました。
このようにたくさんのメリットがあるhttps化ですが、近年では、httpサイトよりもhttpsサイトの割合の方が大きくなってきていますので、ホームページをhttps化しておかないと他の競合サイトに遅れをとってしまうという見方もできるかと思います。
これからホームページを制作される方は、ぜひ常時SSLで「https」で始まるURLのホームページにしておくべきですし、今あるホームページがhttpのままであるなら、早めにhttps化を行うことをおすすめします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ホームページの制作・運営の参考になれば幸いです。

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