カラーユニバーサルデザインに配慮したWebデザインの必要性

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モノのデザインにおいてはユニバーサルデザインという概念があり、できるだけ多くの人が支障なくそのモノを利用できるように配慮してデザインされたりしています。
Webデザインにおいても、できるだけ多くの人が支障なく利用できるよう配慮してデザインを行う必要があります。

特にホームページで色分けを利用した情報伝達を行うような場面では、色覚の多様性に配慮してできるだけ多くの人が支障なくホームページを利用できるように考慮してデザインを行うカラーユニバーサルデザインという考え方をもってWebデザインを行うことが大切です。

今回は、Webデザインにおけるカラーユニバーサルデザインについてお話ししていきたいと思います。

カラーユニバーサルデザインとWebデザインにおける必要性

まずは、カラーユニバーサルデザインとはどういうことか、そしてWebデザインにおけるカラーユニバーサルデザインの必要性についてお話ししていきます。

カラーユニバーサルデザインとは

カラーユニバーサルデザインとはどういうものでしょうか?

NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO: Color Universal Design Organization)によると、カラーユニバーサルデザイン(CUD:Color Universal Design)は以下のように定義されています。

人間の生まれつきの色の感じ方(色覚)は、大きく5つの型(タイプ)に分けることができそれぞれの色覚型には色の感じ方に異なる特徴があります。また色覚は病気や老いによって変わることもあります。
こうした人間の色覚の多様性に対応し、より多くの人に利用しやすい配色を行った製品や施設・建築物、環境、サービス、情報を提供するという考え方を「カラーユニバーサルデザイン(略称CUD)」と呼びます。

NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構: CUDとは

また、CUDOによると、色使い(配色)の対応がなされてない社会において情報が伝達されにくい人を総称して「色弱者(しき・じゃくしゃ)」としています。

では、このような色覚の多様性により、カラーユニバーサルデザインに配慮してデザインが行われていないと困る色弱者はどのくらいいるのでしょうか。

色の区別が一般色覚者より困難な色弱者の数

CUDOによると色弱者の数は「日本では男性の約20人に1人、女性の約500人に1人、日本全体で約300万人以上いると考えられています。静岡県の人口、AB型の血液の男性の割合に匹敵します。」とされています。
(参考:CUDO「色覚・色弱よくある質問」

このように、色の見え方が一般色覚者とは異なる色弱者、つまり、カラーユニバーサルデザインに配慮してデザインが行われていないと困る人の数は、普段そういったことに触れる機会がない一般色覚者が思っているよりも多いのではないでしょうか。

ホームページのWebデザインに際しても、色の見え方で困っている多くの色弱者にも利用しやすいようにカラーユニバーサルデザインに配慮したWebデザインを行うことが必要だといえるでしょう。

ここから先ではホームページのWebデザインにおいて、カラーユニバーサルデザイン上どのような配慮をしてWebデザインを行えば多くの色弱者が困らずにホームページを利用できるのかについて見ていきたいと思います。

カラーユニバーサルデザインに配慮したWebデザインを行うために

では、カラーユニバーサルデザインに配慮してできるだけ多くの人がホームページを支障なく利用できるようにするために、どのような点を考慮してWebデザインを行っていけば良いのでしょうか。

CUDOのホームページでは以下のようにカラーユニバーサルデザインのポイントが紹介されています。

「カラーユニバーサルデザインの3つのポイント」

a. 出来るだけ多くの人に見分けやすい配色を選ぶ。

b.色を見分けにくい人にも情報が伝わるようにする。

c.色の名前を用いたコミュニケーションを可能にする。

CUDO:「カラーユニバーサルデザインの3つのポイント」

ここで紹介されているように、Webデザインにおいても、カラーユニバーサルデザインに配慮したデザインを行なうには配色の選び方を工夫することや、色と模様を組み合わせた表現を使ったり、色の名前を文字などでも表現したりすることで、できるだけ多くの人がホームページを支障なく利用できるようにしておくことが大切です。

カラーユニバーサルデザインに配慮したWebデザインに役立つツール紹介

一般色覚者がカラーユニバーサルデザインに配慮したWebデザインを行うことを難しくする原因の最も大きなものとして、一般色覚者にとって色弱者の色の見え方を確認することが難しいという点が挙げられると思います。

そこで、上記「カラーユニバーサルデザインの3つのポイント」にも出てきた「出来るだけ多くの人に見分けやすい配色を選ぶ。」ためにホームページ制作者がWebデザインに際して利用できるツールを紹介していきます。

  • Webデザインの配色を検討する時に参考になるツール:
    CUDOのホームページで紹介されているカラーユニバーサルデザイン推奨配色セットガイドブックでは、媒体を分けて画面用にも適切な推奨配色例や色の組み合わせが示されており、参考になります。
    カラーユニバーサルデザイン推奨配色セットガイドブック
    (制作:カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット制作委員会)

  • Webデザイン制作時に色弱者の色の見え方を確認できるツール:
    Webデザインの現場でも広く利用されているAdobeのPhotoshopには色弱者の色の見え方を確認できる機能があります。
    Photoshopのメニューから「 表示→校正設定」と進むと、P型(1型)色覚とD型(2型)色覚の項目があり、それぞれの色の見え方をシミュレーション表示することができます。

  • Webデザイン確認時にブラウザで色弱者の色の見え方を確認できるツール:
    Google chromeの拡張機能である「NoCoffee」を利用するとchromeに表示したホームページがそれぞれの色覚でどのように見えるかをシミュレーションすることができます。
    「NoCoffee」をchromeに追加した後、メニューの「Color deficiency」の項目の中からP型(1型)色覚(Protanopia)、D型(2型)色覚(Deuteranopia)、T型(3型)色覚(Tritanopia)、A型色覚(Achromatopsia)を選ぶことでそれぞれの色覚の色の見え方をシミュレーション表示することができます。
    chromeウェブストアの「NoCoffee」のページ

まとめ

以上、Webデザインにおけるカラーユニバーサルデザインについてお話ししてきました。

Webデザインにおいてはユーザーファーストが大原則ですが、ビジネス上の機会損失を最小限にするという意味でもカラーユニバーサルデザインに配慮したwebデザインを行い、できるだけ多くの人が支障なくホームページを利用できるように配慮することは大切なことだといえるでしょう。
ぜひ、これからつくるホームページや今あるホームページがカラーユニバーサルデザインに配慮されているかチェックしてみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ホームページの制作・運営の参考になれば幸いです。


参考サイト:
NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO: Color Universal Design Organization) https://www2.cudo.jp/

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